権利擁護たかつきが主催する研修会「Up To You~あなたが決めていいんです~想いを言葉に」も、ついに最終回を迎え、去る2月24日 あべのハルカス四天王寺大学あべのハルカスサテライトキャンパスにて開催致しました。

研修会の最後を飾るにふさわしい素晴らしい晴天のもと、会場内は超満員、約二時間の研修会はあっという間に閉会の時間を迎えました。大阪南部を一望できるあべのハルカス23階という非常に恵まれた環境の中、私達スタッフ、参加された皆さん、そして東京は品川からお越しいただいた講師の皆さんが、研修の進行に併せて一体となっていく様をビリビリと肌で感じることができました。今回は、『成年後見制度への先進の取り組み・ある社会福祉協議会の想い』と銘打ちまして、品川区社会福祉協議会 品川成年後見センターより講師をお招き致しました。当センターは、平成14年という非常に早い段階から後見支援の必要性を訴えられ、区を巻き込みながらセンター設立に尽力、現在では他に類を見ない先進的取組を数多く実施されています。キーワードは「地域の高齢者の暮らしに必要な援助を」。この実現に向けての経緯、仕組み作り、そして後見支援の現場の話まで、非常に盛りだくさんのお話を頂くことができました。
私達、権利擁護たかつきは、組織の形態は全く異なりますが、“学びの機会”として、数年前より当社会福祉協議会へのお伺いを始めました。当初の印象は「本当にスマート・・・」。体系的に事業をまとめ、より多くの高齢者の後見現場に支援を届けるために、機能的に仕組みを構築されておられる印象でした。しかし、お伺いし、お話をお聞きするにつれて、仕組みの構築に向けた「熱い想い」が伝わって参りました。そして同じような「悩み」も共有していることも理解され、共感するに至りました。そこで、今回、大阪の後見支援に携わる皆さんにも、ぜひ「この熱い想い」を共有して頂きたいとの願いからご講演をお願いするに至りました。今回のご講演では、まず、“高齢者を取り巻く環境に、本当に必要な支援”を、区と社会福祉協議会が共同で創造していかれた点がポイントとして挙げられました。つまり、この“必要だから”という視点は“ニーズ”という言葉に置き換えられます。「ニーズに応えるために仕組みを整えていく」、このシンプルな視点を、実は、現場で奔走し、走り回り、悩んでいる中で、私たちが忘れていた視点だったと、改めて気づかされました。
さらに、この「仕組みを整えていく作業」が、行政とも協力しつつ、実は多くの専門職や関係者、そして地域の皆さんとともに構築されて、機能するに至っているプロセスも大きなポイントではないかと思います。問題意識を共有する地域の仲間と、それを仕組みにする専門職の方々との協働作業、これこそが、品川区社会福祉協議会の活動の源泉であるのではないか、そんな印象を受けました。さて、3回にわたって行われました研修会、皆さんのご感想はいかがでしたでしょうか。今回ご講演頂きました品川区社会福祉協議会成年後見支援センターにも後見現場の事例をご紹介頂きましたが、利用者の意思決定にまつわる“悩み”や“戸惑い”が日々生まれていることが明らかにされました。これは私たちが、研修会でテーマに挙げさせて頂きました「Up To You~あなたが決めていいんです~想いを言葉に」に通ずる点ではないでしょうか。
まだまだ私たちは、「意思決定支援」について学ばなければならいない点が数多く残されているように思います。今後も当法人では研修会等を通じて、「一緒に学びを広げる場」を作っていきたいと考えております。次年度もぜひ、お会いしましょう。
ご参加いただきました皆様、本当にありがとうございました。そしてお疲れさまでした。